08 | 2017/09 | 10

「ことのはアムリラート」レビュー 

(2017/09/14追記あり)

(2017/09/17追記あり)

ひっさしぶりに良いゲームをプレイしました

純百合アドベンチャーゲーム「このとはアムリラート」のレビューとなります

まず前置きとして、私は「ノベルゲー」「ギャルゲー」「エロゲー」に類する物はほとんどやったことがありません。PCの18禁のを2本ほど学生時代に借りてやったり、Xbox360で「シュタインズゲート」をプレイした程度です。なので一般的なこういったボイスと演出付きの文章を読むゲームという物の『普通』がわからないので、例えばボリュームの多さであったり、CGの枚数であったり等は基準がわからないので、全て体感で書きます

そしてこのゲームは18禁ではありません。なので18歳未満の方でも購入・プレイが可能です。もちろん対応しているWindowsのPCが必要です。対応OSはVista/7/8/10

とりあえず結論だけ知りたいという方は下までスクロールして下さい。短くまとめるのがムリでした

大まかな内容を書きますと

主人公の女子高生「リン」はある日突如として言葉も通じない日本に似ているが異なる世界へと迷い込んでしまう。途方に暮れている彼女は片言の日本語が話せる少女「ルカ」に助けられる。ルカの元に居候する事となりルカや図書館の司書「レイ」などに支えられ、、そしてその世界の言葉「ユリアーモ」を学び始め、その世界へと順応しようとする。


と言った具合です

※ネタバレは避けていますが若干内容に触れます。0からプレイしたい人は注意

・ことのはアムリラートの見るべき所

このゲーム最大の特徴は主人公リンが迷い込んだ世界の言葉「ユリアーモ」の作り込みと言えるでしょう、言語学はさっぱりわからんですが、ユリアーモは国際共通語を目指して作られた言語であるエスペラント語をベースに独自の解釈、造語、用法を用いたオリジナルの言語で、リン以外の人物はこれを通常では話しており、リンと実際のプレーヤーはその聞いたことの無い言語に戸惑い、勉強し、理解をしていくと同時にこのゲームのストーリーは進んでいくのです


そのユリアーモの作り込みは凄まじく「序盤はそれっぽく表現して中盤以降は全部日本語」とかではありません。終盤のラストシーンまでユリアーモは出てきます。もうエスペラント語族の言語として成り立つのではすら思えてきます


学生の頃誰が言い出したか「エスペラント語っていう母語話者の数がすっげー少ない人工言語があってさー」みたいな話題になったことはありましたが、実際にこうしてエスペラント語をベースにしたという言語を前にして理解できる人はほぼいないでしょう。その「理解できない」というのがスタートであり、主人公と共に理解していく、というのがこのゲームのキモであり魅力でしょう

また別の言い方をすれば、第三者としてリンの物語を追うのではなく、彼女の体験を体験する、と表現できるのではないでしょうか。私が女子高生だったらもっと面白かったかな

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↑リンが覚えた会話を実践しているシーン。このように徐々にユリアーモの単語が訳されていく



・単純なゲームとしてのことのはアムリラート

ゲームとしてボリュームは十分ですね。私は全ルートを2日にかけてプレイしまして、ルート分岐の後からエンディングまでのプレイ時間はやや短め、主要な登場人物も上に挙げた3人だけなので、割とサクサク話自体は進みます。CGも見返したくなる綺麗な絵でした

ボイスはまた聞いていて心地よい声優さん達だと思います。そもそもとしてオリジナルの言語なので、ユリアーモの話し方の発音が気になることはなかったです。ユリアーモのみを使った会話シーンの出来からも相当気合を入れて作られている要素だと感じました

人によっては欠点かもしれない要素で、とにかくユリアーモの設定が細かく、また実際にプレイする我々も勉強とまではいかなくても理解をする必要があります。リンと一緒に勉強するという具合で、文法から単語までを勉強するシーンが多々あります。そして、設定でオフにできますが、クイズ形式で問題を出されるシーンもゲーム自体のボリューム的に考えてもやや多めの割合といえますね。リンが理解するにはそれだけ勉強をしたということです。またリンのユリアーモの理解が進むにつれ、会話シーン等のユリアーモの文章にもルビが付くようになります。「この勉強するシーンがつまらない。もっとストーリーを追いたい」という方にはやや冗長に思えるかもしれません。だが全てプレイしきった後には「クイズも演出の1つ」という感想になるかも。私は勉強パートとクイズパートはあって良いと思えましたよ


・百合作品としてのことのはアムリラート

初めは主要な2人は「何も分からない主人公」と「助けてくれた恩人」という関係ですが、共に学び共に生活していくうちにリンにとってルカは恩人から特別な人へと変わっていく過程が最大のポイントですね。

百合の度合いはそれほどハードではありません。ベタベタもギスギスもしない、極めて受け入れやすい表現でした。しかし共にお風呂や一緒に添い寝等しっかりと欲しいものはありました

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・まとめ

百合好きなら買いましょう。値段に釣り合うかそれ以上の内容でした。R-18作品ではないです



個人的にはもっとリンやルカ達の日常が見られたらなと思いました。もっとこの世界の続きを見ていたいとクリア後に喪失感すら感じるのは本当に久しぶりでした。ファンディスクとか出てくれれば必ず買います。またせっかく作ったユリアーモとこの世界は勿体ないので先程通りファンディスクや、同じ言語を活かした次作に繋がったりすると面白いかもしれません

そしてこのゲームはsukerasparoの処女作だそうで、今後の展開も気になるところです


ことのはをテーマにしたからこそ紡げる物語を見事に描いた「ことのはアムリラート」おすすめです

公式ページ→http://sukerasparo.com/


追記

1週クリア後に作中のユリアーモを全て翻訳する機能が開放されます。これで誰が何を言っているかより把握しやすくなり、2周目も楽しめますね

また公式よりver1.02が配布され、1.00のセーブデータは読み込めなくなりました。しかし演出や操作面の強化が実装されてます


結局限定版と通常版をどちらとも揃えてしまいました。というのも、限定版はどの通販サイトでも入荷不明か月末に入荷となってました。限定版は生産が最近終了し、流通しているもののみとなっていたためですね。通常版を買っていたく気に入ったので、限定版も注文し、最近になって届きました。たまたまメロンブックスの通販在庫が復活してたので素早く注文したのです
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